作事組全国協議会 総会2012 in金沢 | 作事組全国協議会

全国の町家や民家維持・保存活動をされる職方の相互支援組織

作事組全国協議会

作事組全国協議会 総会2012 in金沢

2012年11月24日(土)〜2012年11月25日(日) : 石川県金沢市

平成24年11月24日(土)、25日(日)、金沢駅近くの金沢市民芸術村及び金沢市民大学を主会場として作事組全国協議会の総会及び技術交流会が開催されました。作全協は2009年に京都で設立され、以降、会員代表者会議と総会を夫々隔年で開催し、北海道から九州まで全国各地で町家・民家の再生に取り組む職人グループ25団体(個人)が交流し、研鑽しながら各地での活動を推進してきました。

今回も全国から84名が参加し、金沢での実践、取り組みの事例報告を中心に意見交換を行い、その後の分科会では大工、左官、畳など、各職ごとに技術交流会を開催し、地域ごとの手法の違いや共通点などを現物を見ながら話し合いました。また、伝統木造建築の構造特性について、金沢の町家と京都の町家の調査報告をもとに、構造技術者からみた伝統構法の優れた点や解析の難しさなどが話し合われました。

初日の夕方には懇親会が開催され、議論の尽きない賑やかな交流が行われました。翌25日には各分科会の報告や総括が行われ、次回(再来年)開催予定の京都宮津を拠点とする「天橋作事組」から挨拶がありました。午後からは町家の改修現場の見学会があり、金沢での真摯な取り組みに実地に触れることができ、参加者の夫々の地元での活動にむけて励みを得る事ができました。

金沢職人大学校にて 畳製作実習の見学